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潜在失業率10%といっても現在5%程度。残り5%は、国の補助金もさることながら、一人当たりの給与を下げてでも雇用を守ろうとする日本人の意識に、感服。すごいなと思う。いわば、伝統的に社会主義なのかどうか、「主義」としてまとめていいものかわからないが、職をできるだけ共有し、できるだけつらい思いをさせないという思いやりの意識が強いのがわかり、益々日本が好きになったところ。アメリカの近代合理主義ではありえない状況だし、だからこそ、とりあえずこの日本の状況。アメリカのシステムを真似するだけでは国力増大は無理ですな。

別に労組が強いというわけでもなく、日本人の「善意」ではないかと思うし、数万年に及ぶ、島国としての共同体意識がここにも出ているような気がする。

龍馬伝に影響され、司馬遼太郎氏の「竜馬が行く」を読みました。面白い。もちろん小説なので脚色されていると思うし、そのままが歴史とは思わないものの、一つの司馬史観を支柱として、その他の歴史観を見ると、益々深くなる。

今は、「国民の歴史」なる日本史700ページを学生時代に一度読んで忘れ、今再度読破中。「上高森遺跡」なんぞの捏造遺跡(当時としてはビッグニュース)がでてきてちと古いものの、様々な切り口があって面白い。今まで学んだ教科書とはちょっと切り口が違う。世界史と連動する日本史の側面が面白い。読破後に、「翔ぶが如く」を読んで、西南戦争までを理解しつつ、その後に「坂の上の雲」。戻って、「関が原」にいって「慶喜」までをいきつつ、さらに深く進んで「義経」やら。その後は、「古事記」かなとも思う。神話にも面白い要素がたくさんかも。

邪馬台国の卑弥呼って、「大和の国の日の御子」じゃないかとかね。「やまたいこくのひみこ」と「やまとのこくのひのみこ」って、魏志倭人伝の著者が、そういうふうに聞いて書いたとかまあ、いろいろ想像できるわけで。いろんな説があって、どれが正しいのかもわからないし、いくつかの歴史の流れがあって、その流れでいかようにも解釈できたり。面白し。

南北朝時代と戦国時代を経て、織田豊臣、徳川幕府から現在も政治制度そのものは本質的に変わっておらず、ただ変わったのは、1960年代70年代の高度成長期。生活スタイルが抜本的に。まだまだ10年くらいは分析が必要。

大きく見れば、今は多少の変革はあるものの、抜本的名革命とまではいかない。米軍に片方の足を握られ、かろうじて両足でたつことの出来る日本。米軍に握られているが故に、本来享受すべき稼ぐべき国内総生産300兆円はアメリカへ。年間2兆円で傭兵できるからいいじゃないという人がいるけど、実質年間30兆円ですな。

さ、勉強勉強。多分我々の世代はこのままで終わる。次の世代に何を残すかを今のうちから考えるべき。

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by generator_tomo | 2010-03-07 21:50 | 雑談

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